備忘録

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前回の続き

その後、黒人差別騒動について何人かのアメリカ人(白人)に意見を聞いてみた。共通するのは、ありゃやりすぎだ、ということ。ビデオで流れていた歌は音声が悪かったこととニュースだとピ~が入っているので核心部分が聞き取れないとのことだった。でも聞くまでもなくみんな予想はしていたらしい。一人だけ聞きとれ人がいたので教えてもらった。

テキサス出身の女性によると、閉鎖されたフラタニティーで可哀想なのは無関係な上級生だそうだ。問題を起こしたのはほとんどが1年生。フラタニティーが閉鎖になったので無関係だった上級生まで全員が組織から追い出されたらしい。今後、同じ団体への登録が出来ない永久追放。

日本で言うなら運動部員の犯罪行為で無関係な学生までまとめて活動できなくなるというやつの強力版。アメリカでは通常は運動部員が捕まっても部全体が対外試合禁止なんてことにはならない。

大学生が薬物で有罪判決を受けても処分されなかったケースを知っている。それは大学の責任ではなく個人の資質に由来する問題だから。でも黒人差別だと問答無用で最も厳しい処分に処する。しかも今回は公式に認められた団体での活動中の出来事なので個人責任では済まないということらしい。じゃあ運動部も同じなんじゃないの・・・

もう一人、彼は30代後半の白人で敬虔なキリスト教徒。途中から黒人差別に敏感なアメリカ社会の矛盾の話題になったのでそこまで併せて会話の大枠を再現しておきます。

M:あのビデオなんて言ってるか聞こえたか?○○や□□は聞き取れなかったと言ってたんだけど。

D:あんなこと言ったら、ちょっとまずいよな。

M:聞き取れたん?

D:悪い言葉。

M:どんな悪い言葉?

D:言ってはいけない悪い言葉。

M:なんて?

D:(言い出しにくそうに)エヌアイジージーイーアール

M:それか、そりゃあかんな。アメリカ社会ってこの手の問題に敏感やもんな。

D:うん、向こうが言ってもお構いなし、でもこっちが言うとあかん。

M:アンフェアやわな。おれはずっとおかしいと思ってる。敏感すぎるよな。

D:そうそう。いかなる状況でも両者が対等に意見を言えればいいけれどそうはなってないから。それができてのfreedom of speechなんだけど。

M:おまえの言う通りや。そりゃ個人的に黒人が嫌いというのもあるからな。おれだって好き嫌いあるもん。黒人だからとかそういう理由じゃなくて受けつけないやつおるもん。今回のはありゃやり過ぎだけど、個人的な好き嫌いすら公言しにくいもんこの社会は。

D:そう。

M:必ず叩かれるもんな。

D:そうそう。

M:ああいう連中のことを日本では人権病とか人権マフィアって呼ぶんや。個人の意見表明すら差別だと言って商売してるのがいっぱいおるんや。

D:宗教的に受け入れがたい集団(これははっきりとは言わなかったけれどムスリムのこと)なんか受け入れられないから。

M:おまえキリスト教徒やんか、キリスト教を否定するような集団と仲間にはなれないわなあ。でもキリスト教(徒が運営する)の政府がどんどん受け入れてるもんな。せいぜいまく離れて別々に住む(棲み分け)くらいまでよな。みんな仲良くにはならんよ。おれらはよその人の神さんや信仰を否定しない。このコーヒーにもありがとう、この紙にもありがとう、なんにでも神仏が宿るのでなんにでもありがとうと言うように言われて育ったから他の人に他の信仰があることに違和感がない。だから日本人はトラブルを起こさないんや。一神教であるキリスト教徒から見ると変だと思うだろうけどな。

D:(キリスト教の)教義に反する人たちも受け入れられない(これはゲイのこと、ここでは同性愛者全般を指す)。(これもアメリカでは表立って批判しづらい。私は知り合いに何人かいる、いいも悪いも人の趣味なんで気にしたこともない。でも彼は教義に反するという理由で受け入れられないとはっきり言う)。

M:それ聖書に書いてあるらしいな。ウェストボロバプティストチャーチってあるやろ。

D:(ニヤニヤ)

M:あのオッサン、一年ほど前に亡くなったやろ。

D:うん

M: T(長男、彼もよく知っている)がな、フレッド・フェルプスが生きてるころに電話して話したらしいんや。

D:(大笑い)

M:「キミ、聖書持ってるか」「簡単なものならある」「それでいいわ」と言って聖書のどこを開け、そこにはこう書いてある・・・・とフェルペスは丁寧にゲイがいかにキリスト教に反するかを説明してくれたらしい。

D:(大笑い)

M:でもおれもTも彼らがやってるのは行きすぎた行為やと思うよ。Tに、反論しなかったんかと聞くと「学校のプロジェクトの一環でやったんで途中で電話を切られても困るので黙って聞いていた。でも彼は元々困った黒人を助けていた弁護士でいい人だったらしい。」(本人はフェルプスの過去にまで遡って細かくインタビューした)

D:ぼくもそう思う、あれは行きすぎてる。

そんな感じでしばらくの間アメリカ人の本音に近い話しを聞かせてもらった。freedom of speechと言いながら現実には強烈なタブーがある。長くなるので続きは別の機会に。
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  1. 2015/03/13(金) 04:46:09|
  2. アメリカ暮らし
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人種問題

昨晩、子供から黒人をバカにするうたを歌って騒ぎになってる大学があるらしいで、と。
とりあえずは速報的に。

ニュースを日本語に直す余裕がないので簡単に言いますと、白人学生が黒人をバカにする歌で盛り上がったビデオが公の知るところとなって首謀者2人が除籍処分(次の日に)。

彼らの寮は閉鎖になり今日(発表の次の日)の深夜(midnightは、時間を正確には切らないけれど24時という意味で使う。営業時間9時からmignightだと9時から24時)までに私物を持って全員退去せよ、と学長命令。該当する学生たちは今ごろ授業どころではなく荷物の運び出しでてんやわんやでしょう。

詳細はこの辺りで。
USA TODAY

その騒ぎをおこした学生たちが所属していた団体がフラタニティーと呼ばれるもの。

その大学の学長のtwitterには「事実関係を調査して、事実であれば毅然とした対応を取る」と。結局首謀者の2人は除籍(expelなんで、叩き出す、という雰囲気かな。日本だと除籍?)フラタニティーと大学の関係は断絶して寮は閉鎖する、と。

アメリカの日常から見るとまあありそうな対応じゃないかと思う。この手のネタは(こういう反応が普遍的に正しいかどうかは別問題として)禁じて中の禁じ手だから学生側には言い訳の余地はない。

アメリカ社会の人種問題に対する姿勢はアメリカ社会を考える上でネタの宝庫なので日を改めて取りあげさせていただきたい。
  1. 2015/03/11(水) 05:26:34|
  2. アメリカ暮らし
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時事問題(ついていけない)

年明け以降の国内外での政治情勢の動きのなんとめまぐるしいこと。ほとんど付いていけていない。
昨日南朝鮮でアメリカ大使が襲われたけれどアメリカって公務員に対する暴力行為は全てアメリカへのテロ行為と見なすという国だからね。国務長官もかなり抑えた発言してるけれどあれはどう見てもテロ。あまりにもひどい事件なので今日はアメリカ人とその話題するのを躊躇ってしまった。

昨晩のCNNでは大々的に報道されてたのであのテロリストは一躍世界のスター。最近人気の陰ったダーイッシュにも妬まれてしまいそう。

「要人警護がきついのはあたりまえ」のアメリカ人にとってはこの「ザル警護体制」って一体なによ?英語の掲示板を覗いたら、荒れてる荒れてる。書き込みがどんな人のものなのかは見当もつかないけれどもう大荒れ。

大使は警護対象じゃなかったなんてあんまり大きな声で言ってると公館を全部引き払われるよ。アメリカはわざわざ軍を派遣して自前で警護なんて親切なことはもう考えてないよ。そこまでするならみんなまとめて帰国。

あのテロリスト、過去に日本大使に石ぶつけたやつだというから驚いた。外国の高官と同席する場にテロ実行の前歴のあるテロリストをノーチェックで入れるなんていうのは要人警護という概念のある国であれば「わざと入れた」と思われても仕方がない。

10年くらい前に市内のフットボールスタジアムで地元の大学の卒業式があって大統領が祝辞に来たことががある。入り口で持ち物検査はしたものの、こんなもんで大丈夫なんかいな?という感じだった。

スタンドにも警備員はいたものの印象としては手薄な警備に見えた。ところがスタジアムを囲む建物の上には大型の狙撃銃を持った狙撃手がスタンバイしていた。大統領は観衆からは離れているので今回のように切りつける様なことの出来る位置にはいない。狙うとすれば銃か爆発物。入り口で銃器などはチェックされているので、持ち込めない。

そう考えるとあの警備でも十分だったと思える。なるほどスマートにうまくやってるもんだと感心した。いかにも警備してますという緊張した雰囲気を与えないようにしているのか?

肝心な挨拶の方はテキサス訛りでグジャグジャとサービスしてくれたので聞き取れない。別の時に聞いたコンドリーザ・ライス元国務長官の講演の方が英語も内容も格段よかった。彼女はああ見えて笑わせてくれる。知らん顔しながらウケを取る。一時間ほどの話しの中で何度も会場が爆笑した。知性の高さがよく分かった。さて南朝鮮の大統領がどんな公式声明を発表するのか?彼女も知らん顔しながら凄いことが言えるのだろうか。
  1. 2015/03/06(金) 11:15:58|
  2. 日常生活
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