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備忘録

技術力?

インスタントラーメンの袋がきれいに開く。ポテトチップスの袋がつなぎ目に沿ってきれいに開く。アメリカ製ではこういうのはうまく行かない方が圧倒的に多い。

コンピュータを作る、ミサイルを作る、もちろんこれらハイテク製品を作ることができるのは世界広しといえ日本を含めて数えるほどの国だけ。組み立てではなく自前で設計からとなるといくつの国ができるんだろうか。

こういうハイテク製品を作るのも技術力のひとつだけど、日常の生活用品の中のハイテクっていうのはなんだろうか?それって袋がきれいに開くとか、なかなか壊れないファスナー、いつまでも漏れない蛇口、すっとヌルヌルが取れる石けんなんかじゃないかと思う。

こういうものってハイテクのイメージはないけれど、その中にはハイテク製品にも負けないほどの細かいノウハウが集積されているんじゃないかな。

実はここにあげたものはほんの一例なんだけど、こういう技術はアメリカで日常的に流通している生活用品を日本のものと比べると圧倒的に劣る。

袋がきれいに開くかどうかは気にならない人にはなんでもないことだと思う。でもそこを改良しようという気概のある技術者がいるのが日本。

もちろんお客側の要求が異常に高いのも日本特有なことだけど、それに応えようとする、応えることのできる技術というのはやはり並大抵のものじゃない。

こういう差は縁の下の力持ち的なものなので現場の人の努力にスポットライトは当たりにくい。でもその地味な技術の蓄積が日本とアメリカの技術の差をますます広げているのはまちがいない。この手のネタはきりがないほどある。

職場の洗面所でいつまでもヌルヌルの手を水で流しながら、「セキュリティの高いビル」の入り口がしばしば反応しなくて-10℃の風に吹かれつつ反対の入口まで歩きながら、蛇口が弛みだしてそろそろ取り替え時かと思いながら、「その一見地味な、実は巨大な技術力の差」を実感する。
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  1. 2014/02/19(水) 06:05:57|
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